トランポとしてのN-VANの使い勝手のメモ
とにかく 積載が 足りない(挨拶)
というわけで、N-VANがトランポとしてどうなの?という話を少しメモしておきます。
車両はN-VAN +Style Cool ターボ、2WDです。今や生産していないロールーフです。何も考えずにロールーフ買ってしまい大後悔時代ですが、バンっぽくないのは確かにCoolかもしれません。でも所詮箱型の軽だし、見た目なんか気にしないのでどーでも良いんですが。オフ車やある程度車格のある車積みたいなら絶対ハイルーフにしたほうが良いです。
前回の日記でサンバーに散々文句を垂れていたわけですが、あれはどちらかというと車として+私の運転手の技量としての問題点で、トランポとしての積載量は最高でした。普通にバイク2台積みできるので、いざとなれば知人のバイクも救援して持って帰ることができます(数年前、関東の某サーキットで派手にコケたときにはステップワゴンで救出してもらいましたね。)。
とりあえずサンバーディアスワゴン(サンバーバンじゃないです)を比較対象にしながらツラツラと。
固定(事前準備)
自立しないバイクを乗せるので、先にホイールクランプ(ホイールチョック)を用意しておく必要があります。自作できればかっこいいですが、そういう能力もないので既製品を購入してます。NSR50はWEIMALLのホイールチョックでいけます。汎用っぽいです。サンバーだと、助手席と運転席の間におしこめばホイールチョック自体は機能しますが、N-VANだとホイールチョックも固定する必要があります。N-VANはフックがたくさんあるのでそれを使えば良い気もしますが、今回は敷板に固定することにしました。どう固定しようかと悩んだ結果、鬼目ナットを木に埋め込むことにしました。そのまま裏に通して普通のナットでも良いかなと思いましたが、それやると一定以上の締め込みもできないですし、緩めるときも大変そうなので。普通の鬼目ナットだとまた苦労しそうなので裏からネジ止めするものにしました。このために電動ドリル買ったので割と楽にできました。ホイールチョックに固定用とおぼしき貫通穴が空いていたのでそれを使いました。後ろがM8、前がM10?で留められるはずですが、面倒なので後部だけで固定してます。しかも後ろ穴三箇所空けてますが、加工が下手で2箇所しか入りません。とにかく留めてしまえばチョックごと前にズレてしまうことはありません。事故ったら知らんです。フロントタイヤがN-VAN側のフックの真横に来るくらいの位置にしました。助手席の一番前までバイクを持っていくと普通に側方の視界が悪くなるのと、事故ったときにバイクのハンドルやレバーが運転手に突き刺さってしまいます。乗せる車両が長くなったら、もう少し前の方にずらして、前側の板に穴を開けようかなと思ってます。固定のイメージは現状こんな感じです。ホイールチョックの位置決めは実際にバイクを乗せてやりましょう。特にスライドドアを締めたときにレバーやハンドルが当たらないことを確認しましょう。ただし、下図の板の寸法だと少し板が動きます。ギチギチにしたいなら専用品買いましょう。
固定ベルトはラチェットベルトとソフトベルト(両端ループになってるもの)を組み合わせてます。ラチェット通すだけだとカウルやらに干渉しやすいので、ソフトベルトもあると安心みたいです。N-VANは助手席側付近の両サイドにフックがあるので、そこに固定する形です。後部はとくに固定しなくても大丈夫そうでした(近スポ行くくらいなら問題ない感じです)
積載のしやすさ
乗せやすさだけで言えばN-VANの勝ちです。ハイエースとかと比較しても明らかに低床です。NSR50くらいなら踏み台もいらないでしょう。私は怖いので踏み台つけてますが。サンバーの場合は結構高いので、私は踏み台がないとちょっと怖いです。
しかし、問題はここからです。サンバーは乗せたらそのまま真っすぐにクランプに突っ込めば終わりです。一方N-VANは荷室長が「全く」足りません。そのため、助手席をフラットにしたうえで、助手席側に移動させる必要があります。NSRminiはサイドスタンドもないので、一度ホイールクランプに乗せて、リアフレームで持ち上げて位置調整します。250ccで同じことができる気がしないです。他の人どうしてるんだ。まぁロールーフ仕様だしオフ車も乗らない(と思う)のであまり関係ないですが……(VTR乗せることもほぼないと思います。)。もちろんホイールチョックもナナメにして、全体をナナメに乗っけても良いと思いますが、小物の積載が考えにくくなるので真っ直ぐにしてます。
このときに固定が甘いとハンドルやレバーが窓に当たって割れてしまう可能性もあるので、ハンドル付近はタオルかなにかで養生しておくと良い気がします。私の場合はバイク用のインナーカバーを使いまわしてます。車種判別よけも兼ねてますが、ガチで盗みに来られたらどうしようもありませんね。
エブリィバンとかハイゼットカーゴならそのまま真っすぐ乗ると思っているのですが、身近に持っている人がいないので検証できてません。エブリィワゴンだと上記のホイールチョック使っているとだめみたいですが。(サンバーもだけど、ワゴンに乗せるのがすごいと思う)
固定のしやすさ
これもN-VANですかね。バイクにあつらえたようにフックが仕込んであります。敷板に穴あけたり、専用の敷板買わないとアクセスはしにくいですが、使わない手はないでしょう。サンバーも床面にフックはありましたが、結局シート格納部のフレームを利用して固定してました。NSRくらいならフロントのトップブリッジ?にかけちゃえば十分固定できるので。
収納力
これが無い!!!!!!!!
完全にサンバーの勝ちです。N-VAN、ダッシュボードもないんですよね。取説類はドアポケットにいれるしかありません。雨の日にドア開け放したら終わります。(+style coolの場合)
ヘッドレスト関係は保安部品として車内に置いてないとNGなので(人が乗らないとして捨てるなら構造変更しないとだめだと思います)一応格納スペースがあります。
使い方が一番わからないのがスマホおき?です。ナビにするために充電ケーブル繋いでスマホ(iPhone13mini)を挿しておくと、交差点でスマホが吹き飛びます。そもそも今どきのでかいスマホは入らないです。スマホ入れじゃないのか? セパレータなるオレンジのパーツも入っているのですが、ケーブルの巻取りに使う?とかでよくわからないです。
兎にも角にも収納が足らないので、オプションのオーバーヘッドコンソールでもつけようかと思ってます。
イレクターパイプで収納強化
後部はユーティリティナットがあるので、イレクターパイプの互換品(近所のホームセンターにはイレクターパイプ自体はなかった)を取り付けました。ツナギとかぶら下げられるものひっかけるくらいですね。バイクを載せるラダーを立てかけたい気もするのですが、板を留めておかないと窓ガラス割れそうなので保留です。アタッチメントは強度が必要そうなところには中実になっている正規品を、強度いらなそうなところはイレクターパイプ自体を適切な長さにカットして代用品を作成しました(参考URL3つ目)
- https://www.diy-life.net/official_recipe/040032/
- https://minkara.carview.co.jp/userid/3082716/car/3486347/7595508/note.aspx
- イレクターパイプアタッチメントの代用品
もう結構前なので何買ったか覚えてないんですが、90cm1本と120cmを2本、30cm?を2本くらい買った気がします。大したものじゃないので適当に買いましょう。短いと困りますが、余ったら細かく切って捨てればよいです。失敗してもツナギが落ちて悲しい、くらいなので気楽にやってます。あと、参考URLだと横に渡している部分が120cmとなっていますが、ロールーフ仕様だと100cmくらいにしておかないとぶつかります。90cmはリアゲートにつけるつもりでしたが、100cmくらいないとだめでした、てへぺろ。
アタッチメントはAmazonではこの互換品を、あとはホームセンターの互換品の正規アタッチメント(ややこしい)を買いました。一部はイレクターパイプをカットした代用品で作りました。ホームセンターのほうが質は良かった気がしますが、まぁ誤差です。
パイプカッターは必要です。手刀やハサミでは流石に切れないです。N-VANに使うくらいの分量ならSK-11のこのタイプで大丈夫だと思います。握力は必要なので、滑り止めつき軍手を使いましょう。ラチェット式もあるようですが、力がいるのは刃を食い込ませてからグリグリ回すときなのであんまり変わらない気がします。車体にパイプを取り付けた後にカットするときには使えるのかもしれません。
こんな感じで両サイドにつけました。固定箇所が後ろに偏るので、縦棒は補強のために入れてます。しかし、そこまで役立てられてないです。目視で後方確認したいので、左後ろ側には極力かけたくないです。意外とバイク乗ってても後方確認できます。右後ろ側はどうせ死角になるのでツナギかけて完全に塞いでます。
リアゲートもツナギぶら下げても平気で、サーキットだと一気にそれっぽくなります。N-VAN側のネジ山にかなり負担かかってるとは思いますが、まぁ自分の車なので好きにやります。
- たぶんこれで良かった購入品リスト(足りなくても泣かない、余っても怒らない)
- イレクターパイプ
- アダプター
- 自作アタッチメント用ワッシャー・ボルト(お好み)
- アタッチメント切り出し用90cm(お好みの長さで、1個3cmで済むのでこんなにいらないはず)
- ワッシャー(M6,外径30mm):壁側用
- ワッシャー(M6,外径25mm):内側用
- M6ボルト(40mm程度):長すぎても短すぎても固定できないので、実寸で合わせたほうが良い。大量買いすると泣きを見る。
自作アタッチメント用のワッシャーは外径が特殊なので小さいホームセンターだと中々見つからないです。ネジ屋さんか、業者向けの大きなホームセンター(なんとかPROとかそういうの)に行くと見つかると思います。それかモノタロウ。
書くことがなくなった
車体自体には概ね満足してます。ホンダセンシングついてて、運転下手でも足車としても安心です。オートクルーズもついてるので、一人でなら多少の遠出も問題なくできます。何よりシエンタと違って1時間乗ってても腰が痛くなりません。(むしろなぜシエンタ1時間ごときで腰痛になるのか、病院行っても湿布しかもらえません。NSR乗っても2,3週間腰痛です。)
乗り心地は空荷だとちょっと良くないですね。路面のガタを拾いまくります。バイク積んでるとそこまで気にならないです(たぶん慎重に運転するから)
助手席までトランポしたバイクが行くと視野が取れずに違法とかガタガタ言われてますが、まぁNSR50なら問題ありません。固定もやりやすいですし。大体そんなこと言い始めると満載のハイエースもルームミラー使い物にならないですし。
色々不満で書き始めたはずなんですけど、軽バントランポ+足車としては十分正解の一つでは? と思えるようになってきました。積載不足なのは事実ですが、ここの不満が限界超えてきたら(ある意味で)初心者卒業な気もします。たぶんこれ以上必要なのは工具系というよりはキャンプ用品系な気もします(レースに前入りするとかで)