カメラ(SONY ILCE-9M3 α9iii)-こんなに要らないものはない

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α9iiiについて

α9iiiの紹介は公式サイトや検索サイトに委ねます。
2024年現在、動体撮影に最も適しているカメラの1つなのは間違いありません。

なぜ買った?

開封の儀

所用で実家に行くついでに、名古屋のソニーストアで買いました。オンラインでも良かったんですけど、n回購入相談してたので人件費回収ということで。同時購入は追加バッテリ1つ。足りなければ買い足します。d払い活用とかでとにかくポイントは稼ぎました。んでも高い。

いざ、開封!

割と簡素ですね。プロ用だからということにしておきましょう。たぶんライカとかだと開封時から体験が違うに違いない。紙の取説は入ってませんでした。時代ですねぇ。現地で紙取り出してる余裕ないのはそうなんですけど、電子マニュアルは検索性が悪いんで実はあんまり好きじゃないです。検索すればいいのはそうなんですけど、撮影しているときにキーワード考えるの大変なんですよね。類似語で検索できるならともかく、基本的にパラパラめくったほうが早いです。プロなら全部頭に入れておけるんでしょうけど。。

触ってみる

重っ

このへんいちいち書く必要があるのか分かりませんが(店頭でさわれますからね)。第一印象は重い、です。バッテリーも重いしそりゃ当然なのですが、小型軽量第一なのにどんどん重くなっている、というのも不思議なものです。まぁハイエンド機種なので気にする人は少ないと思います。

持ちやすさは圧倒的に改善されています(α7ii比)。α7iiはどうしても「小指が余る」のでLアングルをつけていたのですが、これは不要そうです。

周辺機器

CFExpressTypeAに対応しているということだったので、試しにLexarのCFAを購入してみました。ProGradeDigitalとかは高いので見送り。この後NextorageのA1Proも買ってみました。
当初はCFExpressのカードリーダーを買わずにUSB-CでPCと直接接続していたのですが、ケーブルが悪いのか全く速度がでないため、やむなくリーダーも購入。Lexarのものにしました。
リーダーをつないでいると、カードが異常に熱くなります。読み出し作業をしていなくても熱いので、読み出しが終わったらさっさと接続解除してあげたほうが良さそうです。

とりあえず使ってみなければ始まらないということで、鈴鹿2&4の撮影に持ち出してみました。
この時点ではLexarのCFA+SDXCでの撮影です。ソニーストアの店員さんからはJPGで撮影したほうが良いというアドバイスでしたが、ずっとRAW+JPGで撮影していたので今回はいつもどおりやってみました。結論から言うとRAW+JPG撮影をするならCFAを使うべき、JPG撮影だけならSDカードでも大丈夫そう、でした。連射速度は毎秒10枚程度にしていましたが、SDカードだと書き込み時間がかなりかかって使い物にならないレベルでした。。一方、JPGであれば全く気にならないレベルです。
ただ、撮影枚数がこれまでと桁違いに増えてしまったので160GBでRAW+JPG撮影をしているとすぐにカードがいっぱいになってしまうのが大問題ですね。

以上からJPG撮影単体で行くことにしました。いちいちRAW現像するか、という問題も大きいです。。

操作感

設定はソニー公式の動体撮影設定のおすすめを引っ張ってきました。

おそらく本来のスペックの3割くらいしか使えていない、という前提ですが、

これにつきます。連射でいちいちブラックアウトしない。AFはよくわからんくらい早い。フォーミュラカーならドライバーのヘルメットにピントが合う。バッファ待ちも発生しない。意味がわからん。これで撮影がうまくいかないのであれば100%自分のせい、という感覚になりました。これだけのためにウン十万払ったんだなぁと思うと偉くなった気分です(えらくはない)。

当初の予想通り、「これで撮れないならオマエが100%悪い」となる素晴らしいカメラです。

サーキット以外での用途

他のレンズ(FE24mm F1.4GM70-180/F2.8)とかで子ども撮影してみたりしました。α7iiと比較するとやはり撮影体験が向上しまくってます。純粋に機種が新しいからか、AFの食いつきが違うだけでここまで感覚が変わるのか、となりますね。こうなるとタムロンに不満が出てきてしまうレベルです。。
ただ、α9iiiの最大のメリットはレンズ交換のときにゴミが入りにくいことです。メカシャッターじゃないですし、アンチダストシャッター機能気楽に使えます。
α7iiはマニュアルレンズ使うのに活用できるのですが、とにかくアンチダストシャッター機能がないので屋外でレンズ交換する気にならないです。屋内で交換してすら正直毎回ホコリが入る……。といいつつ、重装備でも行けそうな状況のときはα9iii+α7iiで2台持ちしてます。子ども見ながらレンズ変えるの現実的じゃないんですよね。オールドレンズも使いたいですし。見た目は最悪ですけどおじさんになったのでますます気にならなくなりました。2台持ち結構良いので、あわよくばα7Ciiあたりが欲しくなりますね(さすがにいろいろな意味で無理)。

画像も入れたほうが良さそうなので数枚。動物園で撮影してみました。レンズはTamron。手前に金網がどうしても入ってしまいます。こういうのだと120連射できるレンズが欲しくなりますね。野生動物撮る予定はないですが。

なやみ1

連射が高速すぎて撮影枚数が多くなりすぎることですね。10枚/秒程度に押さえていますが、数時間撮っていると写真の選別が本当に大変です。
自宅でLightroomClassicで読み込み、採用・不採用をひたすら選んでいく、というスタイルでやっていますが、5000枚超えてくると流石にきついです。
最近CaptureOneProも試しで使いました。グループ化した中の写真をピックアップ(採用)するスタイル(わかりやすく説明してくれている人)でやっています。こちらだと除外フラグを立てる必要がないので、選別作業自体はかなり早くできますね。ただし、中断するとどこまでやったかわからなくなったり、グループ化された結果を保存してくれないみたいでソフトを起動するたびにグループ化されたりする挙動はあまりイケてないです。
プロの方々はどうやって当日即納とかしているのか、とても不思議です。メディアセンターでノートパソコンでガリガリ作業しているようですが。すごい(語彙力)そもそもこんなに無駄な枚数撮影しないんだと思いますが。この辺のノウハウないかなと検索してもあんまり出てこないんですよね。鈴鹿とかで撮影してる人あんなにいるのに……。たぶんLANケーブル接続とか無線LANとかもフル活用するんだと思いますが、やはりよく分かりません。。
ソニーあたりがサポートしてくれるんですかね。アマチュアでも。

なやみ2

後処理もですが、撮影中の使いこなしもかなり怪しいです。
たとえば置きピンにさっと切り替える方法とかよくわからないですし、動物園で手前の金網にフォーカスがあたったときにさっと動物側に切り替える方法とかもわからないです。
サーキット撮影の場合、「やりたい操作が分からない」ってレベルな気がします。まずはマニュアル通しでしっかり読むところからですかね……。

他にも全速同調?とやらでストロボ撮影もしてみたいですけど、これはもうどんなストロボが必要なのかすらよく分からない世界です。そもそもストロボ撮影のノウハウもよく分からない。調べるか。。

なやみ3

機種が良くなったせいでレンズ欲まで増加してしまいました。社外レンズは連写数に制限あって少し損した気分になります。120連射すると写真の整理が辛くなるのであとから120fpsの動画でもつくるときくらいしか使い道ないと思ってますが……。標準ズームがないのでとりあえず20-70F4とかでも買えばいいんでしょうけど、気づいたらF値原理主義者になってしまったのであまり手を出したくないところです。ソニーは最近24-50 F2.8Gを出してくれたのでかなり気になってますが、そうすると24mmF1.4を確実に使わなくなるので手が出せないです。タムロン置き換えるために70-1X0 F2.8Gみたいなのを出てくれないかなぁとうっすら期待しています。100-200とかだとちょっと困りますけど。

まとめ

分かってはいたことですが、とにかくオーバースペックです。
私の用途だと

  • 現時点で最高のAF
  • せいぜい30連射
  • ブラックアウトフリー
  • レンズ交換時にシャッターが閉じられる
  • α7ivくらいの画素数

くらいあれば必要十分です。少なくともグローバルシャッターはマジで要らないです。いや、流し撮りなんかはグローバルシャッターの恩恵受けるはずなのは分かってますが。
私のレベルだとα9iiでもローリングシャッター歪み感じないので……。
工学実験器具としてはローリングシャッター歪みが出ないことはめちゃくちゃ重要でしょうけど、はたして民生カメラにこれが必要なのか、買ってみたのに全く答えが見えません(というかそれこそ電子補正できるのでは、と)。そりゃ回転物撮ったり新幹線の中から外撮影したら歪出るでしょうけど、それはセンサーの凄さを示すただの「実験」であって、カメラとしての実用を示すものではない気がします。それいっちゃうとレンズのレビューとかも同じことなのかもしれませんが。ちゃんとしたレビューを読んだほうがいいのかなとも思うんですが、最近検索が下手になっているのかあまり良い記事に巡り会えていない印象です。

とにかく私の手には余るカメラですが、せっかくの買い物なので必死こいて使いこなせるように頑張りたいです(小学生並)。

4件のフィードバック

  1. 明日からの大幅値上げを前に、α9III どうすべいと思っていて、読ませていただきました。
    確かにオーバースペックなんですね。それは分かるんですが、やっぱり新しい機種には心が動きます。でも良いお値段なんですよね。7CIIも7IVも7RVもすでにもっていますし、メインの7RVはつくづく良いカメラだなあと思っています。
    もう1台7RV買った方がよいのかもと思ったりします。

    • コメントありがとうございます。
      やはりお値段がネックですね。88万→93.5万ですか。私も値上げ前に買うもん無いかなと思ってみてました(買いませんでした)。
      α9iiiはグローバルシャッターが必要かどうか(ストロボ撮影するときには便利なようですが、私は用途外なので)、圧倒的な連写とAF(当社比)が必要かどうかに集約されるのかなと思います。
      職業カメラマンでもオーバースペックな人が多いのではないかなと思います。良いカメラですけど、とても人にはおすすめできません。
      高画素機も憧れますね。アンチダスト機能がα9iiiと同等ならセカンドカメラに欲しいところです(高画素機は要求レンズのレベルが上がるようなのでまた沼が始まりそうですが。。

  2. ストロボ高速同調は忘れては行けません。爆速シャッター速度のストロボ撮影は世界が変わります。今現在、a9iiiしか出来ないです。
    勿論、それをどう活用するかは撮影者次第。尖った性能だけに使いこなすのは至難の業ですね。

    • やはりストロボ全速同調こそが真価なんでしょうね。
      ストロボ撮影をしない私にはやはりオーバースペックですし、ストロボ撮影を始めたところで一朝一夕では身につかないだろうと思っています。

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