Harbeth HL-compact7
Harbeth(ハーベス)ってなんぞや
後述のように実際に購入する瞬間までこのメーカーのことすら知りませんでした。いい度胸ですよね。
全部購入してから調べたことです。つまり何が言いたいかというとこのスピーカーは(も)衝動買いしたということです。
さて、購入してから一年経過しても大して詳しくなってないんですがHarbethはイギリスのスピーカーメーカーです。
イギリスのメーカーと言えばKEFやB&Wのほうが有名だと思いますが、HarbethもBBCで使われていた(いる?)モニタースピーカーを提供している会社のようです。
HL-Compact7の1代前にあたるHL-Compactはかの有名(らしい)な菅野沖彦という人が絶賛していたそうです。
このスピーカーとの出会い
話は小金とストレスと物欲が溜まっていた2012年10月頃に遡ります。
元々父から借り受けて使っていたSansui J33に不満が募っていました。
「低音が出ない……」
当時の私のオーディオの基準は低音がでているかどうか、でした。
ヘッドホンのHD580も開放型故に低音が弱く感じましたし、J33から低音がでていないのもスピーカー自体の力不足だと認識していました。
極端な話ズンズン腹に響くのが好きだったわけです。別にロックが好きというわけでもないのですが。ライブで全身に感じる低音の量感というか、そういうのが好きでした(2013年にライブで騒ぎすぎて耳鳴りを患ってからはライブいってませんw)。
というわけであちこちのオーディオショップをめぐることになります。ちなみに当時のお気に入り曲は
レトロスペクティブ京都-ZUN
ZUN – 上海アリス幻樂団 – ヒロシゲ36号 ~ Neo Super-Express
【石鹸屋】 レモン 【石鹸屋のお歳暮3】
で、このあたりのCDをあちこちの店に持ち込んで聞いていました。
あと水樹奈々ですね。どんな曲をかけたか忘れましたが。
重視するポイントは割と明確でした。
・レトロスペクティブ京都のピアノが綺麗に聴こえるか(解像度)→打ち込みなのでそれなりに聴こえて当たり前?
・低音がそれに負けずに出ているか
ビッ○カメラでおすすめされたのはB&Wの685でした。
ランクアップとしては確かにちょうどいい感じですし、今も気になってるスピーカーです。
迷いましたがやはり低音が抜けている気がします。あと店員が気に入らん。
大須の中古ショップもめぐります。中古のほうがコスパ良さそうですし。
ダイアトーンも聴かせてもらいましたが先輩の「スピーカーは海外のほうがいい」という言葉がどうしてもひっかかって保留。
トールボーイ(メーカー忘れた)は単純にパワーがありますが、解像度がぼけてる印象。
#この時は視聴環境で音が変わるという認識がまるでなかったので実は出ていたのかも知れません。
色々聞かせてもらいましたが印象が良かったのはKEFのiQ3でした。
ほぼ買うかってレベルで悩みましたがこの場では保留。(あとで結局iQ30買ってるし)
iQ3がおいてあった店を再度訪れます。この後予定があったので少し急いでいました(重要)
さて、色々聴きすぎて思考停止状態に陥っていた私。思い切って店員さんに聴いてみます。
シン「なんか色々聴きすぎて自分がどんなスピーカーがほしいのかわからんくなった」
店員「シンさん、スピーカーに128000円出せますか?」
といって出てきたのが
HL-compact7との出会いだったのです。
早速持ってきたCDをかけてみます。
素晴らしく良く鳴ります。レトロスペクティブ京都のピアノに関してはJ33より綺麗に聞こえたのはビッカメでたまたま聴けた805Diamondとこれだけでした。
石鹸屋もかけてみますがちゃんと低音出てます。
しかし値段が……128000えん……
店員「これは一生モンですよ、有名評論家も絶賛してますし!」←情弱なのでこういうアオリに弱い
シン「100000までなら出します」
店員「社長に聴いてみます(ピッポッパッ)……OKです!」
軽っ!!
はじめから10万で売るつもりやったやろ!と思いながら5分後にはコンビニで10万下ろしてきたわけでして。
というわけで出会ってから10分で衝動買いしてしまいました。めでたしめでたし。
続く!
セッティングを考える
というわけで待ちに待ったあの子が届いたわけで、さっそく設置してみるわけですが……。
隣にあるのがJ33です。
なんかちがう
何が違う!?
確かに低音が出てるけど出てる越して鼓膜がブルブル振動してます。はっきりいって耳障りです。
色々ピンチになってから頭が働き出す残念な子が私です。調べたり某巨大掲示板で調べてみると
- スピーカーの設置状況
- スピーカーの角度
- 壁からの距離
- スタンド
- インシュレーター
- アンプ
どうもこの辺りが重要らしいです。
ちなみにこの時点での状況は
- スピーカーの角度:壁と平行
- 壁からの距離・高さ:壁ギリギリ
- スタンド:スピーカースタンドでもなんでもないただの台
- インシュレーター:ブチルゴム
- アンプ:AVアンプ
という状況でした。
というわけで設置について色々見なおして行きます。
置き方
人とスピーカーの距離が近いのに、スピーカーを壁と平行に置くのはとにかくダメらしいです。
というわけで斜めにして自分の方向に向けてやると、大分上等になりました。
いや、雑すぎるのは分かるんですが……。
今となっては常識なんですが当時はこんなこともしらなかったわけですね。
J33もちゃんと設置してやれば低音不足とか感じなかったんじゃないかって思ってます。
スタンド
お次はスタンドです。
これも結構大事らしく、スピーカーと共振しないこと、スピーカーのツイーターと耳の高さが一致するのがベストらしいです。
一応純正スタンドもあるんですが5万円くらいします。とんでもなく高い! 木製やろって思うんですが……。
高さだけで選んでもなかなか無い、これは自作か……?と困り果てていた所……
というところに到達できました。木製スタンドをオーダーメードで作ってます。
高さも指定するだけじゃなくて、スタンド下部をCDケースも兼ねた状態にもできたので、そのように制作をお願いしました。
おねだんは送料込みで9000円。純正の5分の1以下でした。
作りもしっかりしてたので愛用してます。
インシュレーター
インシュレーターというのはスピーカーの振動をスタンドになるべく伝えないためのものです。スピーカーを宙に浮かせば理想的でしょ?という話のようです。
さて、先端の尖ったインゴットがいいとかそういうネタを真に受けてしまい、そのへんのインシュレーターを買わずにいきなり強力なやつに走ってしまいました。
Eggs Storeで片側3個×2で送料込みで6090円もかけてしまいました。
銅がいいらしいです。尖った先端を受けてるのは10円玉です。10円インシュレーターは割とメジャーみたいです。
アンプ
アンプ2台買ってます。アンプのコーナーで書きます。
現在
ここまで読んで頂いた方はお気づきかと思いますが完全に沼にはまっております。
ここから更にアンプを2台買い、スピーカーをもう一組買い、セレクターを揃え、とまだまだ沼から抜け出せない日々が続いております。
スピーカー自体には満足してるのですがなかなか性能を引き出す段階に至れないのがもどかしいところです。
これはお金の問題ではなく根本的な模様替えをしないといけない、というのが大きな問題です。
理想的な環境に身をおくことの困難さを感じております。。
ここから先の苦難は日記で書けるはずです……。