第3回
3年生は何をするべきか―理系科目編―


第3節<数学>

理系向けの学習計画です。もちろん自分の能力を鑑みて計画をたてるのが基本です。これが難しいわけでありますが……。
(1学期)数学IAIIBの復習(いわゆるインプット)をガツガツ進めながら、数学IIICを学校の進度に合わせてマスターしていくようにします。夏休みに基礎固めを、などと考えていると間に合わなくなります。
(夏休み)基本的に予備校でやったことの復習をしながら、ⅠAⅡBの標準的な入試問題に手をつけつつ、苦手分野を確実につぶしていくのが大事だと思います。おそらくこの時点で受ける大学が分かってきてると思います。よく出る問題の分野を確認して、そこが苦手だった場合は優先的につぶして、得意分野にするぐらいの勢いで勉強しましょう。IIICも既習分野についてはしっかり勉強を。数学に1日5時間ぐらい割けると理想的です。
このときに、なるべく1問1問に多くの時間を注ぐようにしてください。ある程度以上の力がある場合に「1分考えて分からなかったら答えを見る」という行為は好ましくありません。
(二学期以降)学校のIIICの履修も終了するので、IIICの問題演習をするべきです。どうしても現役生は演習量が不足しやすいので、かなり必死でやってください。
(センター1ヶ月前)全教科に関してそうだったのですが、12月頭から、過去問の演習を始めましょう。最後の模試から100点は伸びる、といわれていますので、あきらめずにやってください。センター試験はスピードが命です。模擬問題等を使って(新課程に変わってしまったので、過去問で時間を計ることが出来ません)スピードをつける訓練をしてください。
(センター試験以後)僕の場合は今までやった問題の復習と、過去問をやって学校の先生に添削して貰う、ということを繰り返していました。

(補足)数学の勉強について参考になりそうなサイト「統一/数学の参考書・問題集・勉強の仕方 - まとめサイト
2chからのまとめなのでアレかもしれませんが、でも書いてあることは理に叶ってるとは思ったので、一応。

第4節<物理>

理科全てにいえることですが、IIの分量がかなり多く、しかもとっつきにくい分野が多くなります。2年生までと同じような感覚でやっていると痛い目に遭います。僕のやり方を大雑把ですが例として挙げておきます。
学校の授業で大筋を掴む→理解用の参考書(僕の場合は「物理のエッセンス」(河合出版))を用いて理解する→塾の授業や問題集で扱った入試問題を解けるようになるまで演習を繰り返す。
こうやっていました。直前期には「名問の森」(河合出版)を解いて、解き方の確認を行っていました。

番外<化学>

ぇー、というわけで敢えて「番外」と銘うってあるのは、入試で化学を僕が使わなかったためです。理由は明快で、単に勉強が間に合わなかったのです。エラそうなことさんざほざいてますがこんなもんです。ごめんなさい。
そんな自分のことは棚に上げつつ、少しだけ勉強法のヒントを。
(理論化学)最も時間がかかる分野です。公立高でも1学期中にはほぼ履修が終わるはずです。夏休み中に固めてしまってください。ここで覚えるべきは理論(数学でいえば「暗記数学」(注1))です。多分一度マスターしたら忘れにくいです。
(無機化学)現役と浪人で最も差のつく分野です。暗記すればどうにかなる分野です。自分で覚えやすい参考書なり、先輩が使ってたプリントなりを奪い取ってがんばってください。
(有機化学)これも基本的に暗記分野ですが、多少理論が通用するのでうまくやってください。(「弱酸の遊離」などなど)

(注1)「暗記数学」…和田秀樹さんの「暗記数学」と書いてある本をしっかり参照してください。英語の速読と同様勘違いが横行しやすいようです。