第1回
高校1、2年生の時は何をすべきか。すべきであったか


結論から言いますと、学校の勉強をしっかりこなすべきです。僕自身あまり勉強が好きでなかったので、家では全くと言っていいほど勉強していませんでした。ただ、塾と学校でだけはしっかりやるようにしていました。今思い返すと塾の勉強はそこまで役にたっていなかったように思います。後でも書きますが、塾に限らず、授業による勉強は予習・復習をこなして始めて最高の成果が上がります。これをしないうちに、

「○○の授業は駄目だ」

だなんて言うのはどうかと思います。

「でもそんな時間(やる気)がないよ」

これは多くの人が思うことです。実際僕自身も家ではテスト前以外勉強していませんでした。では、いつやるのか。ずばり「授業中」です。授業中に授業の予習復習をするというのは本末転倒なやり方にも思われるでしょうが、実際、授業には「空き時間」が多くあります。たとえば数学の場合、先生によっては授業時間を用いて問題演習をさせる人も居ます。その時間を利用して指定された問題+教科書傍用問題集で同じ分野をやる、ということも可能なはずです。 あと、1,2年のときに気をつけていたことは「本を読む」ということです。とにかく自分が興味を持った本はなるべく読むようにしていました。ここでいう本とは、岩波新書や新潮文庫のような本です。偏差値に直接の影響は出ませんが、「読むこと」そのものに慣れることで、3年生の受験勉強に耐えられる最も基礎的な下地が出来上がるはずです。そしてこれは、現代文の実力を伸ばすことにもつながりますので、ぜひやっておいて欲しいことです。もちろんこの力は高校を卒業しても役立つはずです。そして出来れば「書くこと」も意識した方が良いと思います。国語の参考書の記述問題をこなすだけでなく、たとえば最近ブームのブログを毎日書くというのも面白いかもしれません。これは公開されているものですから、「自分の思ったことをどうやって相手に伝えるか」を常に考えて書くことになります。これは受験の記述答案で「採点者に自分がどういうことを理解しているか」を伝えるのと全く同じ作業です。こういう意味でも読み書きの力を早いうちに身に着けることは非常に重要と言えるでしょう。

追記:東大・京大・医学部医学科その他の最高峰の大学を狙う人はやはり先行して家でも勉強するべきでしょう。公立中・高と上がってきた時点で私立・国立の人とは相当のレベル差がついてます。 そして予想外に重要なのが個人の資質もそうなのですが「環境」なのです。僕が冒頭に出した条件というのは実は「環境(受験勉強という点においてのみ)があまり良くない高校」という意味合いも含まれています。 遊ぶということを考えれば最高でしょう。遊んでて高卒資格がもらえるんですよ? すごいじゃないですか。 以上のことより僕の書く文章は基本的にそう言った志の高い人には向けてありません。悪しからず。