無意味なシスプリ論(1)


…まぁ、今さら僕なんかが話しても無意味のような気がしますね。沢山の方々が素晴らしい文章を書いているわけですし。
しかし、触発されました。というか頭に血が上ってるかもしれません。。

ウチの学校の文芸部冊子に載っていた文章(筆者責任で無断転用)

突然だが、シスタープリンセスは根本的に間違っていると思う。妹萌えのファクターは妹の兄に対する信頼と依存に集約されるが、シスプリにはそれらがまるで無いのだ。
原因は12人の妹。複数の妹という設定が、妹の間に「姉妹」という関係を発生させ、「兄」の必要性を希薄にさせてしまうのである。妹たちだけで完結してしまうのだ。
真の妹萌えシチュエーションは、やはり1対1。
妹にとって兄は唯一、兄無しでは生きてゆくことすら出来ない。だからこそ妹は全身全霊で兄を慕ってくれる。持てる限りの愛情をその小さな躯で精一杯表現してくれるのだ。
そしてその健気な少女は、兄にとってもただ1人の存在。妹には自分しかいない。自分が守ってやるしかない。だから妹は可愛い。だから妹に萌えるのある。

誰か可愛い妹くれないかなぁ・・・

後半部分(妹にとって~)は賛成です。妹萌え論については僕と同じ考えです。(誰か可愛い妹くれないかなぁ・・・も(爆)

前半に的を絞りましょう。

この人は…アニメ(初代)しかみてらっしゃらないんでしょうか?
シスプリ原作は基本的に横のつながりはありません。始めて繋がったのがポケットストーリーズの話ででしょう。
さらに言えば、アニメでも兄が居なくなった時には、12人は孤独に近い状態に陥りました。
ゲーム版でも、一部のシーンを除けば、おおよそ1対1の『シチュエーション』が守られています。
この方の言っているのが、1対1という『存在』ならば話は別ですが。

例えば、シスプリにおいて可憐が抜けてしまったとします。そうした時にシスプリはシスプリで足り得るのか?
更に、抜けてしまった可憐は一体どんな存在となるのか?
……コレは意見が分かれる気がしますが、僕は誰か1人が抜けてもシスプリはシスプリで足り得ないでしょう。もちろん花穂が抜けても、千影が抜けても、です。
抜けてしまった妹は、シスプリというレッテルがはがれます。そして、はがれた時点でただのオリジナル美少女キャラクターとなるのです。
さっきの話と矛盾するようですが、しかし、12人の妹というのはシスプリがシスプリであるための要素の1つなのです。

会社側から見れば、12人もの妹というのは単純に商品価値としての意味でしょう。12の個性があれば、引っかかる人数も必然的に増える。ファンが増えれば売り上げも増える。…それぐらいでしょうね。

多分、姉妹というのはシスプリにおいてはかなり違う意味合いがあると思います。おそらく、兄に対するモノとは全く違うモノがあるのでしょう。
ただの友達みたいな印象を受けます。あるいは、恋敵。
そして、恋敵であるが故に、競争も含めて全身全霊で兄を慕い、愛情を注いでくれるのではないでしょうか。

今日のところはこの辺で…続くかは謎です(ぉ)


2003年執筆
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